【物価上昇】学校給食「もう限界」 現場では悲鳴…牛肉が豚肉に デザートを減量など

2008年07月07日 02:19

食材の値上げラッシュが止まらない。
7月も続々アップが見込まれ、各地の小中学校の給食現場では悲鳴が上がっている。

パンが米飯に、牛肉は豚肉に替わり、子供たちに人気のデザートを減らしたケースも。
献立の苦しいやりくりが続く栄養士からは「もう限界」との声が聞かれ、
給食費の値上げに踏み切る動きも出ている。

「値上がりが食材全般に広がってきた。秋にかけて魚介類もか…」。
愛知県岡崎市の栄養士は頭を抱える。年度内は給食費を据え置く方針で、献立に苦心。
かんきつ類はサイズを小さくし、国産牛肉は一部を安価な外国産にした。
外国産は肉質が硬いが、煮込んだり、ミンチにしたりしてしのいでいる。

愛知県教委の調査では、本年度から北名古屋市など県内9市町村が
給食費を1食10−20円値上げし(昨年5月現在の1食当たり平均は小学校約213円、
中学校約258円)、18市町村も検討中だ。
「食の安全に関心が高まり、安い外国産からの転換が広がったのも要因」という。
小麦の高騰でパンを米飯に替える動きもある。

食材を供給する愛知県学校給食会によると、食パン(2枚、80グラム)は前年度比で
約10%アップ。そのほかスライスチーズ(約39%増)、乾燥シイタケ(約28%増)などと、
軒並み上昇している。

給食費を据え置いた津市美里町の辰水小は、5月から牛肉が消え、豚肉や鶏肉に。
三重県四日市市は6月、人気のアンデスメロンをあきらめ、9月のナシもやめる。
ゼリーやヨーグルトの分量は60グラムから半減した。
福井県若狭町の給食センターは、毎年7月に出す地元名物のうな丼を
見送るべきか悩ましげ。「子供がかわいそうだが、あきらめざるを得ないかも…」

一方、値上げした自治体も“台所事情”は楽でない。
愛知県岩倉市は、クラスや季節ごとの食欲に応じて供給量を変えるなど、無駄を省く努力が続く。
滋賀県栗東市は、以前は返品していた形の悪い野菜も使うようにし、魚や調味料は安い種類に。
長野県松本市は山間部に多い自校給食の学校で1食最大32円も値上げした。
一部食材を一括購入する対策を検討中だ。

■献立の工夫しか…
民間非営利団体「食育サポートセンタークックラボ」理事長の山本久代さんの話

栄養士は日ごろから1円未満までコスト計算しているが、今後も献立の工夫で努力するしかない。
ただ、地場産を使うなど安全性を優先させるには、給食費値上げがやむを得ない場合もあるだろう。
生活習慣病対策などの目的もある給食の重要性や、食材の価格の現況について、
学校側が保護者に積極的に説明することが大切だ。

(記事終)

http://opi-rina.chunichi.co.jp/topics/20080701-2.html


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