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【社会】 "スピリチュアル"など、疑似科学やオカルトにだまされないで!「自分の頭で判断を」…関西消費者協会で講演

2008年11月22日 21:34

・霊視や前世占い、占星術といった「スピリチュアル(精神的な、霊的な)世界」がブームだ。
 それらを扱うテレビ番組は軒並み高視聴率を獲得し、ベストセラーになる出版物も多い。
 だが、中には疑似科学やオカルト現象を妄信し、だまされて被害にあう人もいる。科学の視点で
 批判してきた立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長の安斎育郎さんは「『思い込み』と
 『欲得ずく』が錯誤への落とし穴」と注意を呼びかける。

 今月中旬に大阪市内で行われた関西消費者協会の講演会。安斎さんは趣味の手品を生かしながら
 超能力やオカルト現象のトリックを暴いていく。

 例えば、スプーン曲げ。丈夫な金属のスプーンを指で軽くさすっているうちに、ぐにゃりと曲がり、
 客席からは驚きの声が上がる。だが、これは支点、力点、作用点をうまく利用しただけ。
 要領さえつかめば簡単に曲がるという。

 「目の前で自分の理解を超えたことが起こったとき、超能力と思わずに、なぜ、こんなことが
 起きるのか、と考えてほしい」と安斎さん。「人間は、だまされやすい」ということを肝に銘じるのが
 大切であって、一番危ないのは「私だけは、だまされない」という「思い込み」と指摘する。
 「あの人の言うことだから、本当だろう」という主体性の放棄も、自らの心をだます行為だ。
 「自分の目でしっかり確かめ、自分の頭で判断する習慣を」と呼びかける。

 不幸に陥ると、その原因を霊に求める人がいる。問題の根本的な解決にはならなくても、
 「悪霊のたたり」などのせいにした方が心の平安を得られやすいからだ、と安斎さん。
 「霊は、人の不幸の消しゴム係」と絶妙の表現をする。
 もし霊が目に見えるのならば、霊そのものが光を発しているか反射しているはず。「たたる」には
 記憶や認識といった高度な仕組みを持った有機体でなければならない。霊を信じるかどうかは
 個人の自由だが、「科学的な意味では存在し得ない」と断言する。

 科学技術が進歩したこの時代に、人はなぜ、「スピリチュアル」にはまるのか。安斎さんは
 それこそ、「なぜ」と問う力が弱まっているからだと嘆く。
 例えば、携帯電話やDVDの仕組みは、説明されても理解するのが難しい。科学が進歩したが
 ゆえに、人は自分の理解の範疇を超えたものをそのまま受け入れてしまいがちで、それが超能力
 などを簡単に信じる傾向となって表れていると説明する。
 「ささいなことでも、『なぜ』と意識的に問い直してほしい。その背景には必ず理由があるのだから」

 さらに、“インチキ”を見破るには、「そんなことができるのなら、どうしてこうしないのか」と考えて
 みることが大切だと言う。
 スプーン曲げができるのならば、どうして金属加工技術として役立てないのか。そんな能力を
 もった人を生産ラインにずらりと並べれば、次々と金属加工が施され、たちまち製品が出来上がる。
 簡単に大もうけができる話なら、その勧誘員自体が大金を手にしているはずであり、そもそも
 そんなおいしい話を他人に教えるのか。「3週間で英語がペラペラになる教材」といった宣伝文句が
 本当なら、なぜ、その販売員はペラペラではないのか…。そう考える心のゆとりが必要だ。

 楽して得を取りたいという「欲得」と「思い込み」、それに「非合理的思考」が結合するとき、人は
 とめどもなく危うい「だまし」の深みにはまっていく、と安斎さんは警告する。(以上、一部略)

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081121-00000055-san-soci
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